当会は昭和34年、民間雅楽の普及・育成を目的として発足し昭和42年元宮内庁楽師 岡 正雄師の指導により活動を始める。その後、宮内庁楽師のもとでの内弟子修業を終え大阪で雅楽演奏家として活動していた麻植慶治が中心となって、平成4年に任意団体日本雅友会が発足。現在は、一般社団法人雅楽会(うたまいのつかさ)日本雅友会として活動を続けています。結成の翌年からスタートした定期演奏会は、今年記念すべき第30回を迎えます。
平成17年からは、文化庁委託事業の伝統文化伝承こども教室を大阪府や三重県で開催し、楽器作りや演奏体験指導を行ってきました。またその協力指導者の一環として地域の行事や小中学校等からの演奏依頼にも、気さくに応じて出張を行っています。
宮内庁式部職楽部が現在継承する正統雅楽を、民間の立場から、より多くの子供達や人々に広めさせ、古典雅楽の研究、雅楽楽器の扱い方、演奏活動等を通じて、人々の五感を養い、日頃忘れがちな礼儀作法や謙譲の美徳、精神面の充実を図り、宮内庁楽師のご指導を仰ぎながら、雅楽を通じて、児童や青少年の健全な育成、日本文化の継承と発展に寄与することを当会の活動目的にしています。
毎年開催される演奏会などにより、今まで雅楽にご縁の薄かった人々に雅楽の認識を高めていただく事ができ、演奏会へのリピーターが年々増加。また雅楽こども教室で学んだ子供達の中からは、本格的に雅楽を学ぶ者も出てきています。子供たちは、学校や地域の文化祭、生涯学習活動などの舞台体験により、人前での演奏にも喜びを得られ、地域住民との交流、地域活性化にも貢献し伝統文化への関心も高めることができました。当会会員メンバーは演奏会や雅楽研鑽を通じて活動目的の重要性を認識し、日本伝統文化の継承と発展にますますの使命と責任を感じています。